マネジメント実験室

小さな企業の経営・マネジメントを通して日々考えたこと、学んだこと、感じたことを。

経験を積むほど新しいことを学ぶ必要があるワケ

経験豊富なビジネスパーソンほど、強制的に新しいことを学ぶ機会を持つ必要がある。それによって、従来のビジネスルールやスキーム自体を変えてしまうような脅威が現れる兆候をいち早く掴み、例え現れたとしても、新しい戦場での戦略、勝ちパターンを冷静に…

英字新聞を読めないと損をするワケ

英語の勉強のために読み始めた英字新聞なのだが、最近は情報源として必要だと思い、がんばって読み続けている。 一般的な英字新聞だと知らない単語も多く、特に政治、経済の分野などは専門用語ばかりで、恐らく半分、いや3分の1も理解できていない、と思う…

高齢者施設での虐待は職員の質の問題か?

川崎市の有料老人ホームでの入居者転落事故(事件)が明るみになった後、同じ系列の有料老人ホームにおける入居者虐待の事実が次々と出てきている。 www.sankei.com 現場の管理レベルや職員の採用基準は似ているだろうから、他の同系列施設からも虐待の事実が…

自分たちの限界を知っているからこそプロなんだと思う~要求がエスカレートする利用者との関係から

■「プロなんだから」という殺し文句で組織崩壊 看護師という医療の専門家によるサービスを提供(『アラジンケア』ブランドでプライベート看護サービスを提供 http://aladdincare.com)していることもあって、利用者から次のような言葉が発せられることがあり…

義務教育で商売の基本を教えた方がいい

■MBAシリーズには領収書の書き方は書いていない 大企業からベンチャーに転職して困ったことのひとつが、会社におけるお金の回り方について知識がほとんど無かったことです。 BSとかPLが読めないといったレベルの話ではなく、物やサービスが提供されて請求書…

『看護はサービス業か?』という議論に潜む看護師のホンネ

■看護師がサービス業だと言っているのは病院の経営サイド 看護師が集まる相談サイトなどで、『看護師はサービス業なのか?』という議論を時々見かけます。 これらネット上の議論の発端となる『看護師はサービス業』という定義は、質問者である看護師が日々の…

在宅死を尊厳死とするために

■在宅死を選ぶ人々 著名人である愛川欽也さんが『在宅死』を選んだことで、在宅で最期を迎える『在宅死』に関心が集まっています。私たちが提供しているプライベート看護サービス(アラジンケア/http://aladdincare.com)でも、自宅での看取り、つまり『在…

看護と介護が気持ちよく共存するために~看護師サイドから見た介護ヘルパーとの協働

■定義から考える 病院や施設において、看護師とコメディカル、看護師と介護ヘルパーの関係にはなかなか難しいものがあるようだ。私たちのサービスフィールド*1である在宅(居宅)においても看護師と介護ヘルパーの仕事の領分における関係には難しいものがあ…

大企業から眠れる人材を解き放て!転職を決断できない中堅社員こそ流動化するべき人材だ

大企業の中堅人材が積極的に転職できる環境を整える方が企業にとっては得策である。

就活と戦略的なキャリア構築

長男が就活に忙しそうである。バブル期入社の経験を伝えるような愚行を避けるため、遠巻きに眺めているだけにしている。ただし気にはなるので、狙っている業界はあるのか聞いてみたところ、「そんな贅沢は言ってられない。入れればどこでもいい。」との返答…

親の情報収集能力が子供の競争力を決定する?

「良い大学に行きたければ、恵まれた家庭に生まれなさい」――成人の自由にもとづく新しい"世襲制" | 熊代亨■機会において平等な社会というのは、ある国のある一時期に比較的近いものが存在できるにせよ、社会制度的に維持していくのは、非常に難しいというこ…

学力テスト結果公表の目的を明確にすべき

■学力低下の歯止め策にはならない 小学6年生、中学3年生で実施する全国学力テストの結果を公表するかどうかで議論になっているが、この公表の目的があいまいになっている。 結果を公表する前提でテストを実施することで、先生や生徒に競争意識を持たせること…

大阪は本当に食い物が美味いのか?

■庶民的な食い物ならやっぱり大阪かな大阪から別の土地に移り住んだ経験のある人ならみんな一度は考えるのではないでしょうか。 自分が住んでいた大阪の食べ物は、本当に美味しいのだろうか・・・。 生粋の大阪人であれば、『大阪は食べ物が美味しい、他所に…

東電とオール電化と原子力発電所

■ライフラインを支える企業として電力会社やガス会社は民間企業でありながら、国民、市民の生活を支えるライフラインを扱っているため『公益企業』とか『公益事業者』などと言われます。 一部外部企業の参入もあるものの、基本的には地域独占企業であり、そ…

『萎え!』に見る若者の世界観

「萎え(なえ)」は「萌え」の対義語らしい。 高校生の息子が何かにつけて連発する。 大量の宿題が出されたり、親に小言を言われたり、彼の日常には「萎え」る理由がたくさん存在するようだ。 「萎える」とは「気力が萎える」ということなのだが、ニュアンス…

少子化を背景に中学受験が過熱している理由

■経済成長に伴って過熱した受験競争 中学受験というのは、私立校が多い都市部においては昔から一定数以上の受験者がいた。ただし、親が教育への関心が高い場合や、親の職業を世襲するため(親が医者なので将来は医学部を目指すなど)など、親の年収や教育水…

ノブレス・オブリージュ

社会科学系は疎くて、“ジョン・ロールズ”という哲学者の存在を知らなかった。たまたま視聴したNHK教育テレビの『ハーバード白熱教室』という番組、結構人気が高いらしい。 NHKオンライン 初めて見たのが第8回目らしく、ジョン・ロールズの正義論について…

星野リゾート・星野佳路社長の事件簿

星野リゾートの星野社長と言えば、リゾート再生請負人として、またユニークな経営スタイルの社長として有名である。 経営者・星野氏を知ったのは、『NHKオンライン』を偶然見て、こんな経営スタイルがあるのかと驚いたのが最初である。 ちょうどそのころベン…

起業家たちの疲れた感じに将来の希望を見た

朝まで生テレビなんてほんとうに久々に見ました。 堀江氏が出演するために帰国するとtwitterでつぶやいておられたので、どんな内容なんだろうとチェック。 『凋落日本と若手企業家の成長戦略』というタイトルで、とにかく起業家を集めて自由に議論してもらお…

稲妻のメカニズム

これはおもしろい。かみなり=稲妻が走るときの様子を高速度カメラで捉えた様子。高速度撮影が捉えた稲妻のメカニズム « WIRED.jp かみなりは『静電気の放電』だというのは理科で習うから、たいがいの人は知っていると思いますが、その放電がどんな風に起こ…

中学受験のエリートたち

堀江氏のブログをチェックしていたら、昨今の中学受験に関する藤沢氏の『金融日記』と元ネタのアゴラの松本氏のブログが引用されていた。中学受験のこと。|堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」 金融日記:中学受験こそ日本の…

路上喫煙を見かけることが少なくなりました

都内のいろいろな区で『路上喫煙防止条例』が施行されてから1年以上が経過しました。 歩きながら喫煙している人はめったに見かけることはなくなり、ビル内での喫煙が禁止され、ビル前の喫煙スペースで集団喫煙している光景も見慣れたものになっています。 …

ミニスカートを着て街に出よう

■性犯罪に対する一般男性の認識“性犯罪に対する女性側の自衛策(派手な服装を慎んだり、夜間外出を控えるなど)は現実への対応策として当然必要”とする主張が、“犯罪者側の論理に沿っている”とか、“性犯罪被害者側にも落ち度があるという考え方に与する”とい…

東大で教えた就職学

東大で教えた就職学作者: 草間俊介出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/08/28メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) を見る 実際に『東大』の工学部にはこの“就職学”という講座があるそうです。 “就職学”とありますが、就職のための…

Hot Pepper ミラクル・ストーリー  リクルート式「楽しい事業」のつくり方

Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方作者: 平尾勇司出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2008/05メディア: 単行本購入: 19人 クリック: 342回この商品を含むブログ (37件) を見る 『リクルートは新規事業開発がうまい…

先達はあらまほしき事なり

このブログから、プロのフォトグラファーである久々湊陽一氏のブログ『写真を想う日日』に飛んでくれる読者が増えてきました。 久々湊陽一氏が主催するサークルに所属してから約3年、一眼レフカメラのイロハから始めて、ようやく「写真が趣味です」と公言して…

脳を活かす仕事術

脳を活かす仕事術作者: 茂木健一郎出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2008/09/10メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 9人 クリック: 59回この商品を含むブログ (137件) を見る 頭は悪くないのに、いまひとつ仕事がパッとしない人とか、逆に学生時代はそ…

価値を生み出せる人材流動化を切望

日本経済を活性化させるためには、優秀なビジネスパーソンが、新しい価値(サービス)を世の中に提供できる、新しいビジネスを生み出していかなければならない。 ところが日本の場合、問題なのはそのような優秀な人材がほぼ100%大企業に属してしまってい…

国に期待しないという結果が民主党政権という哀しさ

■長すぎた希望の持てない時代 日本はいつから若者にとって希望の持てない社会だったのか。 日本は経済成長とは関係なく、社会の構造そのものが、特に若者にとって希望の持てない構造になっていた。バブルが崩壊するまでは経済成長の目くらまし効果があったこ…

新卒を喰い潰す誘惑に勝つ

■状況一変、苦しい新卒教育2009年度入社の新卒は、就活前半が売り手市場、後半が買い手市場という、激しい状況変化の中就職を決めた人たちである。 この状況下で、特に中小企業の採用活動で何が起こったかというと、前半戦で内定を出す際に、他社からも…