マネジメント実験室

小さな企業の経営・マネジメントを通して日々考えたこと、学んだこと、感じたことを。

マネジメント

カミングアウト

日々のビジネスについて,もっといろいろ書いてみたいと思うのだが,自ら設けた制約のために具体的なことが書きづらい。その制約というのは,自分が携わっているビジネスについて具体的に書かないというもの。 具体的なビジネスについて触れなくても,そこで…

タスク管理ボード

タスク管理箱(『あしか』みたいなもの)を使ってタスク管理を行ってきたが,だんだんと活用度合いが減ってきて,しまいにはやっぱり個々人の頭の中でのタスク管理が横行してきてしまった。 『使わなくなるのはやはり使い勝手が悪いからではないか。』という…

Web2.0 BOOK

『Web2.0』を個々の技術で定義することは可能であろうが,我々専門外の人間にとっては無意味である。 それよりも,『Web2.0』によってどのような新しい企業がどのようなサービスを武器に現れてきたのか,という方がピンときやすい。 『Web2.0』は技術的な背…

不二家問題・他山の石として

この手の問題が生じたとき,消費者としての正直な感想は, 『またか,いい加減にしてくれ』かもしれない。 しかし,マネジメント=リスク管理という視点で見れば,ここから他山の石として学べることは多い。 まずこの不二家の不祥事について,現在不二家が公…

継続的な改善提案の難しさ

職場に業務改善提案制度を導入した結果,ちょぼちょぼと改善提案が出てくるようになった。 http://d.hatena.ne.jp/biz-high/edit?date=20061128 ただし,まだまだ数は少ないし,こちらから指摘して提案用紙に書いてもらうことも多い。 提案用紙などを作って…

組織を腐らせる「キャンサー」と腐りやすい細胞

組織を腐らせる「キャンサー」は,少なからず,ある確率であなたの周りにも存在する。そして「キャンサー」は,事前に見抜くことも難しいが,一旦組織に潜り込んでしまったものを見つけ出すことも難しい。 「事前に見抜くには最低3回は面接が必要」,「採用直…

理系のマネジメント

私はもともと理科系(工学系)の出身である。研究開発や生産現場のキャリアが最も長い。この日記のタイトルを『マネジメント実験室』としたのも,“仮説・検証の場”というイメージには“実験室”という単語がピッタリくると感じたからだ。私のマネジメントスタイ…

誰を採用するか・誰を採用しないか

大企業にいた頃は,毎年新人が入ってきて,教育をして・・・ということを当たり前のように考えていたが,ベンチャーに来たとたん,全員が中途採用になった。過去の職歴,経歴がある分,いい人材とそうではない人材の見分けが難しい。結構失敗している。全社…

組織を変革するⅢ

1年を変革の期限として古巣の事業部に戻ったところ,現場のオペレーションやサービス提供のシステムなど,仕組みの部分は機能していた。しかし,組織としてはガタガタの状態。変革の目標として以下のものを掲げた。 1.情報の共有 2.問題意識の共有 3.…

組織を変革するⅡ

離反する社員が出たものの,組織運営は格段にやりやすくなった。派遣,パートの活用で売上げも覚悟したほどは落ちなかった。結束力は強くなったわけだから,あとは売上げを上げる努力をすればいいと楽観的に構えていた。 しかし,ここから事業部は迷走を始め…

組織を変革するⅠ

いまの事業部のマネジメントに関わるようになって,2度に渡り組織改革を指揮できる経験に恵まれた。 1度目は,組織としての基礎を整え,サービスのオペレーションを見直したりといったベース部分を創ったとき,そして2度目は,うまく回るはずだったそれら…

リーダーシップ論

マネジメントとリーダーシップについて書かれた書である。この中ではマネジメントの仕事とリーダーとしての仕事を次のように定義している。 ●マネジメントの仕事:計画と予算を策定し,階層を活用して職務遂行に必要な人脈を構築し,コントロールによって任…

プロフェッショナルマネージャー

ユニクロの柳井正氏がバイブルだと言うだけあって,非常に中身の濃い本です。学者の理論ではなく,経験から抽出されたエッセンスが凝縮された内容。 プロフェッショナルマネジャー作者: ハロルド・ジェニーン出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2004/05…

サービスの対価とは

私たちの顧客はほぼ100%富裕層である。富裕層は好みにうるさくてちょっとしたことでもクレームにつながりそうであるが,クレームの原因となるものは,富裕層であってもなくてもあまり変わらないのではないか。 ただ,一般の方というのは,『満足できない…

1分間マネジャー

これは非常に薄い本で,その気になれば1日で一気に読んでしまえるほどの分量だ。ただし,中身は非常に濃い。濃いというよりはエッセンスしか書かれていないと言った方がいいかもしれない。 ある若者が優れた“マネジャー=経営管理者”を探して世界中を旅し,…

ホウ・レン・ソウの難しさ

■一朝一夕には成らず ビジネス上のコミュニケーションスキルの中でも最も大切なものに『ホウ・レン・ソウ』のスキルがある。自分の経験でも一朝一夕にこのスキルを身に付けることはできないと思う。 『簡潔になおかつ要点をまとめて報告する。』 言うは易し…

心を動かすリーダーシップ

これは実話に基づいた2代目社長の物語を通して,リーダーシップとは何かについて書かれた本です。 コーチングのプロが教える心を動かすリーダーシップ作者: 鈴木義幸出版社/メーカー: 日本実業出版社発売日: 2003/09/19メディア: 単行本(ソフトカバー)購…

業務改善提案制度

今日,チーム員(管理職)から提案制度を導入しようという案が出た。工場の現場などでよくある業務改善提案というやつだ。私はもともと製造現場の経験が長いので二つ返事で賛成した。『改善提案用紙』なるものも作成してもらい,さっそく導入である。これま…

個人情報

これまで個人情報についてはかなり神経質に対応してきた。しかし人為的なミスは100%防ぐことは難しい。それを思い知るトラブルが生じてしまった。私たちは仕事情報をネットにアップし求人を行っている。派遣・紹介業と同じだ。私たちの顧客は一般の個人…

タスク管理

立ってミーティングを行う際に役立っているのが,“はてな”で言うところの『あしか』システム。うちでは『タスク管理箱』と呼んでいる。「急ぎ」に分類されたタスクは高い優先順位で処理方法を議論しあう。結論が出なければ,私=責任者が暫定的にせよ判断す…

立ってミーティング

立って会議やミーティングを行う効能は結構あると思う。 一番いいのは,その場で結論が出なさそうな案件や少し時間をおいた方がよさそうな議論は,参加者からおのずと次に回そうという雰囲気になること。無駄に引っ張ったり,意見が出るまで時間を費やしたり…