マネジメント実験室

小さな企業の経営・マネジメントを通して日々考えたこと、学んだこと、感じたことを。

組織

高齢者施設での虐待は職員の質の問題か?

川崎市の有料老人ホームでの入居者転落事故(事件)が明るみになった後、同じ系列の有料老人ホームにおける入居者虐待の事実が次々と出てきている。 www.sankei.com 現場の管理レベルや職員の採用基準は似ているだろうから、他の同系列施設からも虐待の事実が…

自分たちの限界を知っているからこそプロなんだと思う~要求がエスカレートする利用者との関係から

■「プロなんだから」という殺し文句で組織崩壊 看護師という医療の専門家によるサービスを提供(『アラジンケア』ブランドでプライベート看護サービスを提供 http://aladdincare.com)していることもあって、利用者から次のような言葉が発せられることがあり…

『看護はサービス業か?』という議論に潜む看護師のホンネ

■看護師がサービス業だと言っているのは病院の経営サイド 看護師が集まる相談サイトなどで、『看護師はサービス業なのか?』という議論を時々見かけます。 これらネット上の議論の発端となる『看護師はサービス業』という定義は、質問者である看護師が日々の…

看護と介護が気持ちよく共存するために~看護師サイドから見た介護ヘルパーとの協働

■定義から考える 病院や施設において、看護師とコメディカル、看護師と介護ヘルパーの関係にはなかなか難しいものがあるようだ。私たちのサービスフィールド*1である在宅(居宅)においても看護師と介護ヘルパーの仕事の領分における関係には難しいものがあ…

東電とオール電化と原子力発電所

■ライフラインを支える企業として電力会社やガス会社は民間企業でありながら、国民、市民の生活を支えるライフラインを扱っているため『公益企業』とか『公益事業者』などと言われます。 一部外部企業の参入もあるものの、基本的には地域独占企業であり、そ…

ノブレス・オブリージュ

社会科学系は疎くて、“ジョン・ロールズ”という哲学者の存在を知らなかった。たまたま視聴したNHK教育テレビの『ハーバード白熱教室』という番組、結構人気が高いらしい。 NHKオンライン 初めて見たのが第8回目らしく、ジョン・ロールズの正義論について…

星野リゾート・星野佳路社長の事件簿

星野リゾートの星野社長と言えば、リゾート再生請負人として、またユニークな経営スタイルの社長として有名である。 経営者・星野氏を知ったのは、『NHKオンライン』を偶然見て、こんな経営スタイルがあるのかと驚いたのが最初である。 ちょうどそのころベン…

東大で教えた就職学

東大で教えた就職学作者: 草間俊介出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/08/28メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) を見る 実際に『東大』の工学部にはこの“就職学”という講座があるそうです。 “就職学”とありますが、就職のための…

Hot Pepper ミラクル・ストーリー  リクルート式「楽しい事業」のつくり方

Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方作者: 平尾勇司出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2008/05メディア: 単行本購入: 19人 クリック: 342回この商品を含むブログ (37件) を見る 『リクルートは新規事業開発がうまい…

価値を生み出せる人材流動化を切望

日本経済を活性化させるためには、優秀なビジネスパーソンが、新しい価値(サービス)を世の中に提供できる、新しいビジネスを生み出していかなければならない。 ところが日本の場合、問題なのはそのような優秀な人材がほぼ100%大企業に属してしまってい…

国に期待しないという結果が民主党政権という哀しさ

■長すぎた希望の持てない時代 日本はいつから若者にとって希望の持てない社会だったのか。 日本は経済成長とは関係なく、社会の構造そのものが、特に若者にとって希望の持てない構造になっていた。バブルが崩壊するまでは経済成長の目くらまし効果があったこ…

地域の自治会活動に参加して地方行政の頼りなさと主婦・老人パワーを実感した

■頼りにならない行政今の家に引っ越してきてからというもの,地域の自治会活動というと,回覧板とか,子供会とか,お祭りとか,運動会といったポイント・ポイントでの関わりしかなく,普段どういう活動をしているのかほとんど知らないで過ごしてきた。実際に…

社員に期待しない会社はダメになっていくのか

結論から言うと,経営者が社員に期待しない会社がダメになるのではなく,業績が落ちると社員のせいにして社員に期待しなくなるような経営者は,結局のところ自らの無策を反省することが無いから,いつまでたってもダメ経営者なのではないかということ。ダメ…

大企業のホワイトカラーがワークシェアリングを止めないと日本経済は弱体化する

■優秀な人材にはお目にかかれない自分たちも含め中小企業・ベンチャー企業が優秀な人材(中途の即戦力)を獲得することはとても難しい。報酬を含め魅力的な条件を提示できないという理由も大きいが,そもそも優秀な人材はほとんど流動化しておらず,いたとし…

組織図をすぐに変える会社ほど儲からない

■組織があって人が動くのか,人が動きやすいように組織化するのか組織が機能的に動けるようにと,経営者は頭をひねって組織図を考える。 考えれば考えるほど,もっと機能的な組織があるんじゃないか,売上が上がらないのは組織構成が悪いんじゃないかと思っ…

ナースの傾聴スキルをクライアント対応に活かす

組織はリーダーの器を超えて成長することはないという実感

■リーダーの交代によるブレークスルーはなぜ起こるのか組織の成長が行き詰って停滞感が漂うとき,リーダーの交代によりブレークスルーするという事例を何度となく見てきた。 リーダーの能力の限界によって組織の成長が止まり,より能力の高い新しいリーダー…

縦串・横串と言うけれど人が動かないと話にならない

■組織の形を変えただけでは人は動かない大きい組織では事業部制,部所単位ではマトリクス組織など,組織に縦串,横串を入れて風通しを良くしたり,コラボ効果を狙ったりします。 うちは50人に満たない小さな組織ですが,これをやろうとしています。 たぶん…

ロストジェネレーションを納税者にしなければならない

■割を食った新卒たち私自身はバブル期末期に就職活動をした人間なので,その後訪れた本格的な就職氷河期時代を当事者として語ることはできません。 世間一般では大企業と言われる企業に技術職として就職し,その後の失われた10年=就職氷河期,リストラ期…

介護者の接遇・マナー教育はプロ意識の意識付けから

■教育の効果を期待できない人たちもいる介護職の接遇・マナー教育に頭を悩ませている管理者の方が多い一方で,介護職の接遇・マナーはあきらめたという利用者も増えているような気がする。 介護職は資格制を導入しているものの,一定人数を確保するためにハ…

いま10年前に戻れたらもっと上手に上司を操縦できると思う

■かつての上司の良し悪し自分が上司という立場を経験して初めて,かつての上司の良し悪しを自信を持って判断できるようになった。 それと同時にいまならかつての上司が私に求めていたことがよくわかる。 いまならもっと上手に上司を操縦できるのに,残念でな…

パワハラは知らぬ間に深刻化する

■職場全体が沈滞私が経験したのはパワハラという言葉がまだ存在していなかった頃のこと。非常に優秀な部長が赴任してきたときから始まりました。 とにかく私自身は危なっかしい社員だったので,最初から目を付けられていたことは確かです。 それでも,部長と…

希望がないのは絶望ではない

■犯罪者予備軍はたくさんいます 秋葉原通り魔事件の容疑者が書き込んでいたように,彼のような犯罪者予備軍はたくさんいる気がします。しかも確実に増えているでしょう。日本はやっぱり貧しくなっているんだと思います。どこの世界でも,貧しいものは不満を…

看護師の働き方を経済学から読み解く

■診療報酬制度の功罪 病院の看護師がなぜ忙しいのか。本来,看護師が分担しなくてもよい周辺業務に,なぜ看護師が投入されているのか。看護師は賃金が高いというイメージがあるけれど,実態としてはどうなのか。こういったことを需要と供給といった基本的な…

会社の成長レベルを現すのは女性社員の美女度だ

■優秀度だけではなく美女度も上がる 番組の一環として,サイバーエージェントの女性社員が明石家さんまとからむという設定だそうです。 その女性社員たちの感想を,サーバーエージェントのネットトレンド研究室長がコラムに。 明石家さんまに学ぶ「自分が輝…

統一感のない企業サイトになってしまう理由

■迷路と化してしまったサイト 日経パソコンの企業サイトランキングにて,私が昔いた企業が50位以内にランキングされていました。 http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20071004/283804/?P=2 他の上位ランキング企業と同じく,見た目はすっきりしたデザイ…

医療従事者の接遇・マナーに関心がある人が多い

■管理者の方は悩んでいるに違いない検索サイトで医療従事者,介護従事者の接遇やマナーを調べて,このサイトにたどり着く方が結構いらっしゃいます。 おそらく現場の管理者の方じゃないかと勝手に想像していますが・・・。 最近では,医療従事者,介護従事者…

「日経パソコン」企業サイトランキングを見ました

■上位ランキング企業のサイトデザインはどこもよく似ている 「日経パソコン」企業サイトランキング 2007 http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20071004/283804/?P=2 上位企業を見ると,ほぼ一部上場企業で占められています。 これは恐らく,サイトに金をか…

マネジメントってなにをすればいいの?

■新任管理職研修 まだまだ人材面では余裕のある状況ではありませんが,支店の出店計画もあり,管理職を養成していく必要があります。 新しく管理職の仲間入りをした社員を対象に『管理職研修』なるものを始めてみました。 私自身,人事系,教育系のスペシャ…

腐ったリンゴっていやな表現ですね

以前,同じような題材で,組織を腐らせる社員の存在について書きました。 組織を腐らせる「キャンサー」と腐りやすい細胞 - マネジメント実験室 『御社の営業がダメな理由』の著者である藤本篤志さんのメルマガに,“腐ったリンゴ”という表現でダメな社員につ…

管理職の成長スピードが組織の成長を左右する

■中途採用が即戦力にならない 中途採用の社員を管理職にするというのは結構大変です。 もちろん,相応の年収を払って,マネジメント経験と能力を持った人材を獲得できるなら,こんな悩みはありません。 しかし,多くのベンチャー,中小企業は,私たちのよう…

タスク管理ボード

タスク管理箱(『あしか』みたいなもの)を使ってタスク管理を行ってきたが,だんだんと活用度合いが減ってきて,しまいにはやっぱり個々人の頭の中でのタスク管理が横行してきてしまった。 『使わなくなるのはやはり使い勝手が悪いからではないか。』という…

組織を腐らせる「キャンサー」と腐りやすい細胞

組織を腐らせる「キャンサー」は,少なからず,ある確率であなたの周りにも存在する。そして「キャンサー」は,事前に見抜くことも難しいが,一旦組織に潜り込んでしまったものを見つけ出すことも難しい。 「事前に見抜くには最低3回は面接が必要」,「採用直…

組織を変革するⅢ

1年を変革の期限として古巣の事業部に戻ったところ,現場のオペレーションやサービス提供のシステムなど,仕組みの部分は機能していた。しかし,組織としてはガタガタの状態。変革の目標として以下のものを掲げた。 1.情報の共有 2.問題意識の共有 3.…

組織を変革するⅡ

離反する社員が出たものの,組織運営は格段にやりやすくなった。派遣,パートの活用で売上げも覚悟したほどは落ちなかった。結束力は強くなったわけだから,あとは売上げを上げる努力をすればいいと楽観的に構えていた。 しかし,ここから事業部は迷走を始め…

組織を変革するⅠ

いまの事業部のマネジメントに関わるようになって,2度に渡り組織改革を指揮できる経験に恵まれた。 1度目は,組織としての基礎を整え,サービスのオペレーションを見直したりといったベース部分を創ったとき,そして2度目は,うまく回るはずだったそれら…