マネジメント実験室

小さな企業の経営・マネジメントを通して日々考えたこと、学んだこと、感じたことを。

就活と戦略的なキャリア構築

長男が就活に忙しそうである。
バブル期入社の経験を伝えるような愚行を避けるため、遠巻きに眺めているだけにしている。
ただし気にはなるので、狙っている業界はあるのか聞いてみたところ、「そんな贅沢は言ってられない。入れればどこでもいい。」との返答。
そりゃそうだ、贅沢を言える時代じゃない。自分だってそうだった。当時やりたいと漠然と考えていた仕事に近そうな業界から、会社四季報をパラパラめくって幾つか企業をピックアップしただけだ。
若い頃の仕事で無駄になることは何一つ無いから、取り敢えず入れたところで頑張るというのも悪くない。キャリアを戦略的に積むことばかりに囚われている若者も居るが、悩みながらも没頭する時期は必要だろうと思う。
そもそも天職とか一生かけてもいい仕事なんて思い込みに近いものだし、仮にそういう仕事に出合ったからといって、雷に打たれたように悟るわけじゃない。後から振り返って、『天命』だ、『宿命』だ、『神の啓示』だと思えるようになるだけの話だ。飽きずに続けられるってことの方が大事だと思う。