今日,チーム員(管理職)から提案制度を導入しようという案が出た。工場の現場などでよくある業務改善提案というやつだ。私はもともと製造現場の経験が長いので二つ返事で賛成した。『改善提案用紙』なるものも作成してもらい,さっそく導入である。これまでは,業務改善はその都度アイデアが出た時点で取り組んできたが,今回のようにきちんと形ある表現を経て周知させるということはしてこなかった。業務改善提案なんて,まだまだそんなレベルじゃない,というちょっと見くびった考えが私の頭の中にあったのは確かだ。
「形として現せば,愚痴も愚痴じゃなくなり,建設的な意見になる」というのが提案者からの発言である。
ハッとした。その通りだと思う。同じように意見を吸い上げて実現するにしても,一旦きちんと紙の上に形として現せば,みんなでやるというコミットをしたようなものだ。QC活動とか小集団活動なんて,今は流行らないみたいだが,呼び名は変わってもこういう改善提案は組織運営には欠かせないものなのだと思う。新しく導入した提案は,堅苦しくならないよう,ニックネームを付けることにした。今回の提案用紙は『カイゼンするゾウくん』とした。そのままだけれど,楽しい雰囲気が大切である。これから1年間の活動で貢献度の高い順から,金・銀・銅賞でも設けて,報償がもらえるようにしようかと思う。もらった旅行券が10万円分あるのだが,それをこの報奨制度にプールしようかと思う。自分や家族には稼いだ金を使えばいい。もらったものだからみんなのモチベーションアップのために使ってみようと思う。ランキングをどのようにして決めるかを今から考えておかないといけない。どんな尺度でどうやって評価するか。でないと後でもめると嫌だから。まあ,もめるくらいみんな真剣に提案してくれるとうれしいけれど・・・。
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