『Web2.0』を個々の技術で定義することは可能であろうが,我々専門外の人間にとっては無意味である。
それよりも,『Web2.0』によってどのような新しい企業がどのようなサービスを武器に現れてきたのか,という方がピンときやすい。
『Web2.0』は技術的な背景を持った時代の流れの総称であるから,概念的な理解から入る方がわかりやすいと思う。
この本は,個々の技術的な用語についてもきちんと注釈が付けられているので全くの素人にもとっつきやすい。
また技術の流れと,それを利用したサービスの流れが書かれているので,何が『Web2.0』的であるのかかが掴みやすい。
- 作者: 小川浩,後藤康成
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 単行本
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前半が技術的な話。そして新しい技術によって可能なサービスについて説明。
続いて『Web2.0』的なサービスの説明。
『Web2.0』的な技術を用いて展開されるサービスの具体例によってトレンドが理解できる。
技術用語がたくさん出てくるので,何となく読みにくそうであるが,かいつまんで読んでも全体は理解できる。
概要を掴んだ後で,個々のサービスについて読み返すとよく理解できる。
この本を読んで,「こんなことがネットでできれば便利だなあ。」というアイデアがあれば,それこそ『Web2.0』的なサービスかもしれない。