■迷路と化してしまったサイト
日経パソコンの企業サイトランキングにて,私が昔いた企業が50位以内にランキングされていました。
他の上位ランキング企業と同じく,見た目はすっきりしたデザインになっています。
しかし,クリックを重ねていくと,デザインの統一感はなくなり,さらには出口すら見つからない迷路状態となっています。
中には,相当古いコンテンツも含まれていて,身内はおもしろいですが,サイト訪問者は違和感を覚えるでしょう。
■船頭が多すぎる
理由は明確で,全体の音頭をとっている部門と,各コンテンツを提供している部門がバラバラだからです。
全体はマーケティング部門主導で,制作会社を使っていますが,コーポレイトサイドは広報部主導でコンテンツを提供しているはずです。
さらには,マーケティングなのかコーポレイトなのか微妙なコンテンツは担当部門に任されているはずです。
技術開発などは,どちらの所属でもないので,技術開発部門が外部向けに作成したプレゼン資料をそのままコンテンツにしてしまっている。
結局,頭が多すぎるために,サイトの統一感は表面的なデザインで精一杯というところでしょうか。
しかも,各部門それぞれ,手持ちのコンテンツをできるだけ掲載したいものだから,クオリティーも何もあったものじゃない。
結果として,統一感がなく,レイヤーを降りるほどクオリティーが低くなるという現象が見られるのです。
さすがにトップ10はそんなことありませんけどね。