- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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頭は悪くないのに、いまひとつ仕事がパッとしない人とか、逆に学生時代はそんなに優秀ではなかったのに、仕事で鍛えられてバリバリやっている人、それぞれなぜそうなのかがよくわかる本。
人の脳は『感覚系学習』と『運動系学習』の両面をバランスよく鍛えることが大切ということ。
ノウハウ先行型で理屈はわかっているのに、いざ仕事に活かそうとするともたつくのは、アウトプットを通して『運動系』を鍛えていないからだということがわかる。
頭の良い新卒なんかが、よく落ち込んだりするが、これは実際の仕事を通して『運動系』がまだまだ鍛えられていないから、あたり前と言えばあたり前。
ある分野で1年とか2年とか経験があるから、自分はこの世界はわかっています、という顔でキャリアアップを図ろうとする人がいるけれど、実際には使えないことが多いのも頷ける。知識は詰め込んだけれど、自分の力でアウトプットを出すところまでには至っていないということか。
経験を積むというのは、いろんなパターンを記憶しているから強いのではなくて、『運動系』を鍛えているから、新しい問題が起ったときに脳が反応して新たな解決策をアウトプットしやすいということなんだとわかった。