- 作者: 草間俊介
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: 単行本
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実際に『東大』の工学部にはこの“就職学”という講座があるそうです。
“就職学”とありますが、就職のためのハウツー本では全く無く、仕事とは何か、仕事をするとは?就職するとは?どういうことか、ということを丁寧に語りかけるような内容になっています。
中身はシンプルによくまとまっていて、新卒教育に最適な本だと考え、実際に使っています。
私が新卒で就職した頃は、こういった内容は職場の先輩とか上司から繰り返し聞かされた内容でした。
当時は、「ちょっと、うるさいなあ。」くらいに聞き流していたように思います。
バブル崩壊後の就職氷河期、失われた10年に、人材の配置転換がどんどん進み、新卒を日々指導してくれる先輩は異動で姿を消し、上司も忙しくてそんな余計なことを語る暇がなくなりました。
きちんと新卒教育を受けられる可能性の低い世代には、こういう講座や、こういった書籍が必要なのでしょう。
もはや昔の恵まれた時代には戻れないと思いますから。