マネジメント実験室

小さな企業の経営・マネジメントを通して日々考えたこと、学んだこと、感じたことを。

2008-01-01から1年間の記事一覧

組織図をすぐに変える会社ほど儲からない

■組織があって人が動くのか,人が動きやすいように組織化するのか組織が機能的に動けるようにと,経営者は頭をひねって組織図を考える。 考えれば考えるほど,もっと機能的な組織があるんじゃないか,売上が上がらないのは組織構成が悪いんじゃないかと思っ…

やっぱり理系学部が人気のない理由を考察

■ノーベル賞大量受賞しても理系への進学者は増えないと思う一連の報道の中に,「これで理系離れにも多少の抑止効果があるかも」といったものがあったが,たぶんほとんどないだろう。ノーベル賞のような権威ある賞を,たくさんの日本人が受賞することは意義の…

ナースの傾聴スキルをクライアント対応に活かす

医者が増えることはない

■医者になるにはお金がかかるだけではない医学部に入るための勉強をして,さらに他の学部生よりも長い学生期間を経てようやく医者になる。医者になるためには相当お金が掛かるし,志もなければならない。 医者は世襲制が多いが,それは経済的な面もあるが,…

組織はリーダーの器を超えて成長することはないという実感

■リーダーの交代によるブレークスルーはなぜ起こるのか組織の成長が行き詰って停滞感が漂うとき,リーダーの交代によりブレークスルーするという事例を何度となく見てきた。 リーダーの能力の限界によって組織の成長が止まり,より能力の高い新しいリーダー…

縦串・横串と言うけれど人が動かないと話にならない

■組織の形を変えただけでは人は動かない大きい組織では事業部制,部所単位ではマトリクス組織など,組織に縦串,横串を入れて風通しを良くしたり,コラボ効果を狙ったりします。 うちは50人に満たない小さな組織ですが,これをやろうとしています。 たぶん…

左利きで不便なこと

自分は生まれながらの左利きなのですが,世の中は結構右利き用にできています。 生まれてからこの歳に至るまで,そしていま現在の日常生活において,左利きだから不便を強いられることを挙げてみます。 まず,幼稚園児のときに右と左の区別を先生に教わりま…

高齢化と長寿化を阻止すれば希望が見えるだろうか

■高齢者の負担割合を増やすという選択肢少子高齢化で人口構成比率が高くなった高齢者の年金や医療費を,少なくなった若い世代が負担する。 自らは生産しなくなった人間の割合が増えて,割合の少ない人間の生産分でみんなが生きていく。 割合の少ない生産者=…

これからも唯一の核兵器使用国と付き合っていく覚悟

■唯一の被爆国という意識毎年,広島・長崎の原爆記念日を迎えるたびに「唯一の被爆国として・・・」というフレーズが繰り返される。 被災者,遺族,そして子孫の方々など,彼らは純粋に被害者であるわけで,彼らの視点に立てば,このフレーズには被害者とし…

ロストジェネレーションを納税者にしなければならない

■割を食った新卒たち私自身はバブル期末期に就職活動をした人間なので,その後訪れた本格的な就職氷河期時代を当事者として語ることはできません。 世間一般では大企業と言われる企業に技術職として就職し,その後の失われた10年=就職氷河期,リストラ期…

介護者の接遇・マナー教育はプロ意識の意識付けから

■教育の効果を期待できない人たちもいる介護職の接遇・マナー教育に頭を悩ませている管理者の方が多い一方で,介護職の接遇・マナーはあきらめたという利用者も増えているような気がする。 介護職は資格制を導入しているものの,一定人数を確保するためにハ…

薄着の女性をジロジロ見るのはマナー違反か

■ジロジロ見るのは本能?夏になって女性が薄着になってくると,ついつい気になってしまうものです。 この行為が良い,悪い以前に,気になること自体は男性にとって避けがたい衝動だと私は認識しています。 胸元が開いていると,つい見てしまうとか。 ミニス…

看護師はビジネスにおいてもポテンシャルが高い

d.hatena.ne.jp/biz-high/20070524

性犯罪被害にあうということ

本のタイトル,作者が本名で書いていること,そして作者本人のポートレートを装丁に使っていることから強烈なメッセージ性を感じるだろう。 しかし装丁に使われているポートレートからは強烈なものは感じない。むしろごく自然で,近所に住んでいるお姉さんと…

いま10年前に戻れたらもっと上手に上司を操縦できると思う

■かつての上司の良し悪し自分が上司という立場を経験して初めて,かつての上司の良し悪しを自信を持って判断できるようになった。 それと同時にいまならかつての上司が私に求めていたことがよくわかる。 いまならもっと上手に上司を操縦できるのに,残念でな…

パワハラは知らぬ間に深刻化する

■職場全体が沈滞私が経験したのはパワハラという言葉がまだ存在していなかった頃のこと。非常に優秀な部長が赴任してきたときから始まりました。 とにかく私自身は危なっかしい社員だったので,最初から目を付けられていたことは確かです。 それでも,部長と…

世代論について考えてみました

■ひと括りにすると便利なこともありますが私自身の世代も,語られる切り口によって呼び名がいろいろ。“新人類世代”,“バブル世代” “新人類”は特に前の世代との考え方や行動様式の違いについて指摘される場合によく使われた気がします。 “バブル世代”は当然で…

希望がないのは絶望ではない

■犯罪者予備軍はたくさんいます 秋葉原通り魔事件の容疑者が書き込んでいたように,彼のような犯罪者予備軍はたくさんいる気がします。しかも確実に増えているでしょう。日本はやっぱり貧しくなっているんだと思います。どこの世界でも,貧しいものは不満を…

理系離れは先進国病?

■ゆとり世代は理系の学科がきらいなぜ急に“理系離れ”の話題かというと,以下の記事を読んで直感的に関連を感じたからです。 この記事で対象にしているのは,この春から新卒社会人となる“ゆとり教育世代一期生”ですが,我が家の中学生になる息子も,これと全…

「今のロシア」がわかる本

■地政学がキーワードアマゾンで検索すると,先に紹介した「アラブの大富豪」と併せて買っている人が多いとあります。 これはたぶん日経ビジネスの同じ号で紹介されていたからではないでしょうか。 (私もその口なので・・・) 「今のロシア」がわかる本 (知…

アラブの大富豪

■現在の中東を知るダイジェスト版 いまの中東がわかるダイジェスト版です。 オイルマネーの流れと、それによって大富豪になった王族にスポットを当て、いまの中東の現状を解説しています。 特に中東の歴史を知らなくても十分楽しめる一冊。 ただ、途中で出て…

看護師の働き方を経済学から読み解く

■診療報酬制度の功罪 病院の看護師がなぜ忙しいのか。本来,看護師が分担しなくてもよい周辺業務に,なぜ看護師が投入されているのか。看護師は賃金が高いというイメージがあるけれど,実態としてはどうなのか。こういったことを需要と供給といった基本的な…