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マネジメント実験室

小さな企業の経営・マネジメントを通して日々考えたこと、学んだこと、感じたことを。

親の情報収集能力が子供の競争力を決定する?

「良い大学に行きたければ、恵まれた家庭に生まれなさい」――成人の自由にもとづく新しい"世襲制" | 熊代亨
■機会において平等な社会というのは、ある国のある一時期に比較的近いものが存在できるにせよ、社会制度的に維持していくのは、非常に難しいということなんだろう。
我々は競争を是とする社会に暮らしているけれど、社会が成熟するほど競争のルールが高度化、複雑化してきている。だから、親世代のルールを理解する能力やルールを読み解くマニュアルを手に入れる経済力が、そもそも子世代が競争に参加できるかどうかを左右する時代になってしまった。
もっと言うと、どこにどういう競争があるのかを知るためには、親の情報収集力が必要で、情報が無ければ親世代も子世代も「レースがあることは知ってるけど、何にどう参加したらいいかわからない。」ということになってしまう。ヘタをすると、競争自体が無いという認識で育った子世代が、自力で社会の仕組みを理解できるようになった時点では、もはやレースに参加したくても年齢制限でアウトという事態になってしまう。
こういう情報社会においては、複数ロールモデルを子世代に見せたから何とかなるという訳でもなかろう。それぞれが選んだロールモデルに必要なレースがどれで、どう参加すればいいのかくらいまで教えないと、もはや自力で社会に参画することが難しい。
社会に参画することはできるにせよ、能力や適性を活かすこととは無縁の人生を送る羽目になりかねない。
そんなバカな、と思う人は、実は自分自身が恵まれた環境に居て、似た環境の人たちしか知らないということに気付いていないだけかもしれない。